朝起きたらiPhoneの画面にリンゴマークが出たまま動かない…。そんな「リンゴループ」状態に陥ると、誰でも不安になりますよね。
でも安心してください。このトラブルは、正しい手順を踏めば自力で復旧できる可能性がとても高いんです。
この記事では、Apple公式の手順とプロ修理現場の知識をもとに、初心者でも迷わず実践できる「データを消さずに直す」復旧方法を徹底解説します。
強制再起動から更新、そして最終手段のDFUモードまで、状況別にわかりやすく紹介。
さらに、再発を防ぐための3つの予防策もまとめました。
「リンゴのマークから進まない…」と焦る前に、まずこの記事を読んで一緒に解決していきましょう。
iPhoneのリンゴループとは?原因と仕組みをわかりやすく解説

まず最初に、そもそも「リンゴループ」とはどんな状態なのかを正しく理解しておきましょう。
ここを押さえておくと、これから行う復旧作業の意味がスッと理解できるようになります。
リンゴループとは何が起きている状態?
iPhoneのリンゴループとは、起動時に表示される白いリンゴマークが何度も繰り返し表示される、またはリンゴマークのまま固まってしまう状態を指します。
専門的には「ブートループ」と呼ばれる現象で、iPhoneが起動プロセスの途中でエラーを起こし、再起動を繰り返している状態です。
わかりやすく言えば、iPhoneの頭の中で「起きよう」としても、どこかでつまずいてまた眠ってしまう――そんな状態です。
つまり、iPhone自身が“動こうとしているのに動けない”のがリンゴループの正体です。
よくある3つのリンゴループ症状
リンゴループといっても、症状にはいくつかのパターンがあります。
これを知っておくと、原因の見当がつきやすくなります。
| パターン | 特徴 | 主な原因 |
|---|---|---|
| ① 無限再起動タイプ | リンゴマークが出たり消えたりを繰り返す。 | システムファイルの破損やバッテリー不良。 |
| ② 固定フリーズタイプ | リンゴマークが表示されたまま動かない。 | NANDメモリ(記憶装置)の処理停止。 |
| ③ リカバリーモードタイプ | ケーブルとパソコンのマークが出る。 | 自動で復旧モードに入ったサイン。 |
どのパターンでも共通して言えるのは、「iPhoneが自力で起動を完了できない」ことです。
この時点ではデータが消えたわけではないので、焦らずに次の手順で冷静に対処しましょう。
リンゴループの主な原因5選
では、なぜiPhoneはこのような状態になるのでしょうか。
主な原因は以下の5つに分類されます。
| 原因 | 内容 | 復旧の可能性 |
|---|---|---|
| iOSアップデートの失敗 | 更新途中で電源が落ちたり通信が切れた。 | 高い(約90%) |
| ストレージ容量の不足 | 内部メモリがいっぱいで起動できない。 | 中程度(約50%) |
| バッテリーの劣化 | 起動に必要な電力を供給できない。 | 低い(修理推奨) |
| 水没・衝撃 | 内部基板や端子の損傷。 | 低い(専門修理が必要) |
| iOSのバグやアプリの競合 | 不具合のあるOSまたはアプリが干渉。 | 中程度 |
特に多いのはiOSアップデートの失敗とストレージ容量不足です。
この2つのケースでは、データを消さずに自力で復旧できる可能性が高いため、次章でその手順を詳しく解説していきます。
データを守りながら自力で直す!リンゴループの復旧手順

ここからは、いよいよ実践編です。
この記事のゴールは「iPhoneを動かす」だけでなく、データを残したまま復旧することです。
焦らず、一つずつ順番に進めていきましょう。
まず最初に試すべき「強制再起動」
最初に行うべきは、もっとも簡単な強制再起動(ハードリセット)です。
これは、iPhoneの動作をいったんリセットして、システムの詰まりを解消する操作です。
いわば、固まったアプリを「閉じてもう一度開く」ようなものですね。
| 機種 | 操作方法 |
|---|---|
| iPhone 8以降(X・11・12・13・14・15など) | ① 音量を上げるボタンを押してすぐ放す。② 音量を下げるボタンを押してすぐ放す。③ サイドボタンを15〜20秒押し続ける。 |
| iPhone 7 / 7 Plus | 音量を下げるボタンと電源ボタンを同時に長押し。 |
| iPhone 6s以前・SE(第1世代) | ホームボタンと電源ボタンを同時に10秒以上長押し。 |
リンゴマークが出たらすぐに放さず、再起動が完了するまで長押しを続けるのがコツです。
これで正常に立ち上がった場合は、内部の軽いシステムエラーが原因だった可能性が高いです。
もし何度試しても同じ状態に戻る場合は、次の「更新」手順に進みましょう。
パソコンを使った「更新」でデータを残して修復する方法
強制再起動でも直らない場合は、iPhoneのシステム部分を再構築する必要があります。
この時に使うのが、パソコンを経由した「更新(アップデート)」です。
これはiOSの中身を上書きするだけで、写真やLINEなどのデータには触れません。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① 準備を整える | ・PCに最新版のiTunes(またはFinder)を入れる ・Apple純正ケーブルを使用 ・PCの空き容量は5GB以上確保 |
| ② リカバリモードへ入る | iPhoneをPCに接続し、「強制再起動」と同じ操作を実行。リンゴマークが出ても離さず、画面にケーブルとPCのアイコンが出たら成功。 |
| ③ 「更新」を選択する | PC画面に「更新」と「復元」が表示されたら、必ず「更新」を選ぶ。 |
「更新」はデータを残したままシステムを修復できる最も安全な方法です。
ただし、途中でケーブルを抜くと失敗するので注意してください。
進捗バーが止まっても焦らず、時間をかけて待ちましょう。
ストレージ不足が原因のときの注意点と解決策
もし「不明なエラー(14)」や「(1110)」が出た場合、それはストレージ不足が原因の可能性が高いです。
この場合、iPhoneの内部に空きがないため、アップデートファイルを展開できません。
いわば、荷物を詰めすぎたスーツケースに新しい服を押し込もうとしている状態ですね。
| 状態 | 対応策 |
|---|---|
| 更新が途中で止まる | ケーブルやWi-Fiを確認し、再度「更新」を試す(3〜5回が目安)。 |
| エラー14・1110が出る | ストレージが限界。PC経由で繰り返し更新して空きを作る。 |
| 数回試しても改善しない | 復元(初期化)またはDFUモードを検討。 |
このストレージ問題は非常に厄介ですが、何度か「更新」を繰り返すことでキャッシュファイルが整理され、起動に成功するケースもあります。
諦めずに3〜5回ほど根気よく試すことが、データを守る最後のチャンスです。
それでも直らないときの最終手段「復元」と「DFUモード」

「更新」を試しても復旧しない場合、いよいよ最終段階です。
ここでは、iPhoneを根本から立て直すための復元とDFUモードについて詳しく解説します。
データを残すことは難しくなりますが、iPhone本体を再び動かす可能性が高まります。
「復元」とは?データが消える前に知るべき注意点
復元(リストア)とは、iPhoneを工場出荷状態に戻す操作です。
内部データをすべて削除し、最新のiOSを再インストールします。
つまり、「初期化」と同じ意味であり、iPhoneを新品のような状態に戻すことができます。
| 操作手順 | 内容 |
|---|---|
| ① リカバリモードに入る | 前章と同じ手順で、iPhoneをPCに接続してリカバリーモード画面を表示。 |
| ② 「復元」を選択する | PC上で「復元」を選ぶと、iOSが完全に再インストールされる。 |
| ③ 初期設定を行う | 再起動後、言語・Wi-Fi設定などを再度行う。 |
注意:復元を行うと、写真・連絡先・アプリなどのデータはすべて削除されます。
ただし、iCloudやiTunesでバックアップを取っていた場合は、復元後に再び同期して取り戻すことが可能です。
復元は最後の手段ですが、iPhoneを再び動かすためには欠かせない手順です。
プロが使うDFUモードの入り方と使い方
復元でもダメだった場合、さらに深い階層でシステムを書き換える「DFUモード」を試します。
DFUとは「Device Firmware Update」の略で、通常の起動システムを完全にバイパスして、iOSをゼロから書き換える特殊なモードです。
見た目は何も変わらず画面も真っ黒なままですが、PC側で「復元が必要なiPhone」として認識されれば成功です。
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| ① 接続 | iPhoneをPCに接続。 |
| ② ボタン操作 | 音量を上げる→下げる→サイドボタンを長押し(画面が真っ暗になるまで)。 |
| ③ DFUモード移行 | 画面が消えたら、サイドボタンを押しながら音量下げボタンを5秒同時押し。 その後、サイドボタンのみ離して音量下げを10秒押し続ける。 |
| ④ 認識確認 | PCに「復元が必要なiPhone」と表示されたら成功。 |
このモードは通常のユーザー操作では触れない領域にアクセスするため、操作を誤ると再起動しなくなるリスクもあります。
とはいえ、ソフトウェア起因のリンゴループならほぼ確実に復旧できるため、最後の希望といえる手段です。
DFUモードでもダメな場合に考えられる故障
もしDFUモードでも改善が見られない場合は、原因がハードウェア側にある可能性が高いです。
具体的には、バッテリー、基板、ストレージチップ(NAND)の故障などが考えられます。
| 原因 | 症状の特徴 | 対処法 |
|---|---|---|
| バッテリー不良 | 起動直後に電源が落ちる。充電ケーブルを挿しても変化なし。 | Appleまたは修理店でバッテリー交換。 |
| 基板損傷 | 物理的な衝撃・水没後に発生。DFUモードも反応なし。 | 専門の基板修理業者に相談。 |
| ストレージチップ障害 | リンゴマークから一瞬進むがすぐに再起動。 | データ復旧専門業者でチップ交換・抽出。 |
これらの物理的トラブルは、ユーザーが自力で直すことはできません。
次章では、信頼できる修理先を見分けるポイントを解説します。
プロ修理に頼るなら?失敗しない修理店の選び方

ここまで試してもリンゴループが直らない場合、それはソフトウェアではなくハードウェアの故障である可能性が高いです。
ここからは、自力での修復をやめて、プロに任せるべきタイミングと選び方を解説します。
修理先を誤ると、データが完全に失われることもあるので注意が必要です。
Apple Store・街の修理店・データ復旧業者の違い
iPhoneが起動しない時に頼れるのは、大きく分けて次の3つの選択肢です。
それぞれの特徴を理解して、あなたの目的に合った場所を選びましょう。
| 修理先 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| Apple Store(正規修理) | AppleCareなどの保証が使える。純正部品使用で安心。 | データは完全に消去される。予約が取りにくく、修理期間が長い。 |
| 街の修理店(非正規修理) | 即日対応が多く、データを残せる可能性がある。 | 非正規パーツ使用により、以後のApple保証が無効になる。 |
| データ復旧専門業者 | 重度の基板損傷からでもデータを抽出可能。 | 修理費用が高額(数万円〜)。iPhone自体は使えなくなる場合も。 |
どの選択肢にも一長一短があります。
「データを最優先で残したい」のか、「保証を優先して安全に直したい」のかを明確にして選ぶのがポイントです。
料金・データ残存率・対応スピードを徹底比較
それぞれの修理先の特徴を、コスト・スピード・データ保持の観点から整理しました。
| 修理先 | 平均費用 | データ保持 | 対応スピード |
|---|---|---|---|
| Apple Store | 15,000〜60,000円 | 不可(初期化される) | 3〜7日程度 |
| 街の修理店 | 10,000〜30,000円 | 可能性あり(部品交換のみ) | 即日〜1日 |
| データ復旧業者 | 30,000〜100,000円以上 | 高確率(物理障害にも対応) | 3〜10日 |
たとえば、「大切な写真をどうしても取り戻したい」なら、費用が高くてもデータ復旧専門業者を選ぶべきです。
一方、「保証を優先して再利用したい」ならApple Storeが安全です。
自分が求めるゴールを明確にして、後悔のない選択をしましょう。
なお、修理店を探す際は以下の点もチェックすると安心です。
- 公式サイトに「データ保持対応」や「即日修理」と明記されているか
- Googleレビューで星4.0以上を維持しているか
- 見積もり時点で追加料金の有無を確認できるか
信頼できる店舗なら、作業内容を丁寧に説明してくれるはずです。
「即決しない」ことも大切なリスク回避策です。
次章では、こうしたトラブルを二度と起こさないための予防策を紹介します。
もう繰り返さない!リンゴループを防ぐ3つの予防策

無事にiPhoneが復旧した方、本当にお疲れさまでした。
ここからは、再び同じトラブルを起こさないために、日常的にできる予防策を紹介します。
たった少しの工夫で、リンゴループの再発リスクを大幅に下げられます。
ストレージの空きを常に5GB以上確保する
リンゴループの原因で特に多いのがストレージ不足です。
iOSは動作のたびに一時ファイルを作成するため、常に5GB以上の空き容量が必要とされています。
写真・動画・LINEのデータなどが溜まりすぎていると、更新や起動時に不具合を起こしやすくなります。
| 対策 | 実践方法 |
|---|---|
| 不要な写真・動画の整理 | iCloudフォトライブラリやGoogleフォトなどに移動して削除。 |
| アプリの自動削除機能 | 設定 → 一般 → iPhoneストレージ → 「非使用のAppを取り除く」をオン。 |
| メッセージ履歴の整理 | 古いLINEやSMSのトークを削除して容量を確保。 |
「空き容量=iPhoneの呼吸スペース」だと考えるとイメージしやすいでしょう。
息苦しい状態が続くと、どんな機械も不調になります。
iOSアップデートのタイミングと設定を見直す
「寝ている間に自動アップデートでリンゴループになった」という人は少なくありません。
アップデート中にWi-Fiが切れたり、電源が落ちたりすると、ファイル破損が起こりやすくなります。
自動アップデートはオフにして、手動で安全なタイミングで行うのがベストです。
| 設定場所 | おすすめ設定 |
|---|---|
| 設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート → 自動アップデート | 「iOSアップデートをダウンロード」「インストール」を両方オフにする。 |
| 手動アップデートの理想タイミング | ・充電中 ・安定したWi-Fi環境 ・1時間以上余裕のある時間帯 |
また、アップデート直後はしばらく様子を見てから再起動するのも安全策です。
「焦らず、安定環境でアップデート」が再発防止の鉄則です。
iCloudバックアップを日常習慣にする
最後に紹介するのは、万が一に備えたバックアップ習慣です。
これをしておくだけで、最悪iPhoneが壊れても大切なデータは守られます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バックアップの設定方法 | 設定 → 自分の名前 → iCloud → iCloudバックアップ → 「今すぐバックアップを作成」。 |
| おすすめ頻度 | 週1回以上、または大事なイベント前後。 |
| 料金プラン | 50GBプラン(月130円)で十分。写真もトーク履歴も保存可能。 |
バックアップは「保険」ではなく「日常の習慣」です。
ほんの数分の手間で、数年分の思い出を守ることができます。
この3つの予防策を実践すれば、リンゴループに悩まされる日はもう来ません。
まとめ|焦らず手順を踏めば、iPhoneは必ず復旧できる
ここまで、リンゴループの原因から復旧、そして再発防止までをすべて解説してきました。
最後に、この記事の要点を整理して締めくくりましょう。
| ステップ | 目的 | 結果 |
|---|---|---|
| ① 強制再起動 | 一時的なシステムエラーをリセット。 | 軽度のループなら即解決できる。 |
| ② パソコンで「更新」 | iOSを上書きしてシステム修復。 | データを消さずに復旧可能。 |
| ③ 「復元」「DFUモード」 | 完全初期化でiPhoneを再構築。 | ソフトウェア由来のループはほぼ解決。 |
| ④ 修理依頼 | ハードウェア故障に対応。 | 専門家の手でデータ抽出・修理。 |
リンゴループは確かに怖いトラブルですが、正しい知識と順序を守れば、多くのケースで自力で解決できます。
焦って操作を誤るよりも、一度深呼吸してから順に試すことが大切です。
また、今回紹介した予防策(ストレージ確保・手動アップデート・定期バックアップ)を習慣にすれば、同じトラブルを繰り返す心配もなくなります。
そして何より、iPhoneのデータは「日常の中で守る」ものだという意識を持っておきましょう。
あなたのiPhoneが無事に起動し、またいつもの画面に戻れることを心から願っています。
この記事が、あなたの焦りを少しでも和らげる一助となれば幸いです。

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